第二章 任務「ほら、おばさん呼んでるぜ」タヤがマナカに言ったが、マナカは相手にしない。 「いいのよ~。どうせあのへぼのことだから洗濯手伝えとか・・・そんなもんなのよ」 タヤは大きなため息をついて、マナカに言った。 「どんなにいやだって、おばさんはマナカを育ててくれたんだ。ん?」 マナカはちょっとだまったが、やっぱり好きな人には逆らえない。 「わかった。行くよ」 マナカが占い師の方へと行くと、占い師はいつにもまして暗かった。そんな占い師を不思議に思ったマナカは、ちょっと声をはりあげた。 「なーにー?用って。早くし・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「マナカ」 占い師がぼそっと言った。 「これから話すことは、とても大切のことだから、だまって聞いてね・・・・」 マナカは何の事だろう?といろいろ考えていた。学校の成績のこと、遊びすぎのこと、それから・・・・・・・・・・・・・ 「パパとママのことなら言わなくていいよ。知ってるから。第一その事については昔私が納得するまではなしてくれたじゃない」 そう、マナカは知っていたのだ。どうして自分の両親がいないのかを。それは、占い師本人がマナカに話した。しかし、マナカがやらなくてはいけないことは、話していなかった。 |